| 01/02 | |
101才の誕生日 |
エレべーターから吉田さんが降りてきました。
「この数日お目に掛かりませんでしたね」と私。
「ちょっと食あたりで点滴を受けてたんですわ。もう平気です。ところでね、私今日誕生日なの」
「え!101才ですか?」
「そうそう」
101才でこの元気。頭もしっかりしているし、杖なしで歩いているし
すごい。
92才で老人ホームに入ってから、ピアノを買って習いだし、陶芸教室に入ってからはそのために日本画を習うし、兎に角積極的。
数年前までは、野球やサッカー観戦にも出掛けていました。
近くのデパートの帰りタクシーに乗って、帰るホームの名前を言うと、「ああ、吉田さんがいるところですね」と運転手さんが言うではありませんか。「吉田さんをご存知?」と尋ねると、「ここで客待ちをしているタクシーで吉田さんを知らなきゃもぐりだよ」と言うので、へーと驚きました。
運転手さんの話は未だ続いて、「気前のいい人でねえ、5千円札でも1万円札でもおつりいいわよなんですよ」。
それを聞いたので、ぴったりのお金を置いて降りるとき、何故か気が引けました。
今日も、吉田さんはわたしを呼び止めて、(名前をきちんと覚えていることがすごい!)99歳の時に作った陶芸を「そろそろお迎えが来ると思うので、形見に貰ってくださいな」と言われました。
この身の処し方の美しさ。胸が熱くなって何とも言えない感動を覚えました。
こんな元気で、人の迷惑にもならず、きちんとした判断が出来るのなら、この年まで生きても良いかなと思えたのでした。
「この数日お目に掛かりませんでしたね」と私。
「ちょっと食あたりで点滴を受けてたんですわ。もう平気です。ところでね、私今日誕生日なの」
「え!101才ですか?」
「そうそう」
101才でこの元気。頭もしっかりしているし、杖なしで歩いているし
すごい。
92才で老人ホームに入ってから、ピアノを買って習いだし、陶芸教室に入ってからはそのために日本画を習うし、兎に角積極的。
数年前までは、野球やサッカー観戦にも出掛けていました。
近くのデパートの帰りタクシーに乗って、帰るホームの名前を言うと、「ああ、吉田さんがいるところですね」と運転手さんが言うではありませんか。「吉田さんをご存知?」と尋ねると、「ここで客待ちをしているタクシーで吉田さんを知らなきゃもぐりだよ」と言うので、へーと驚きました。
運転手さんの話は未だ続いて、「気前のいい人でねえ、5千円札でも1万円札でもおつりいいわよなんですよ」。
それを聞いたので、ぴったりのお金を置いて降りるとき、何故か気が引けました。
今日も、吉田さんはわたしを呼び止めて、(名前をきちんと覚えていることがすごい!)99歳の時に作った陶芸を「そろそろお迎えが来ると思うので、形見に貰ってくださいな」と言われました。
この身の処し方の美しさ。胸が熱くなって何とも言えない感動を覚えました。
こんな元気で、人の迷惑にもならず、きちんとした判断が出来るのなら、この年まで生きても良いかなと思えたのでした。
