| 09/26 | |
男の恋心 |
老人ホームに入居して11年になります。
今も若い方から5〜6番以内に入るのですが、入居当時、ホームで一番若い年齢でした。レストランに行くと、「幾つ」「若いねえ」「どうして入ったの」「ご主人は」「君が一番若いのですよ」など同じことを何度も言われて、うるさいほどでした。レストランで席を取ると、その近くにいつの間にか寄ってきて座る男性達がいます。見ると明らかに目がハートマークになったりもしているのです。どきどきしている様子もあります。80才以上の人達です。
それを見て、以前勤めていた所で知り合った皮膚科の先生のことを思い出しました。私より20才以上年上で高齢でしたが、ダンディーでおしゃれ、若い頃女性にとにかくもてたということが自慢で、スチュワーデスと付き合うのが趣味とも言ってました。この先生がどうしたわけか、私を追いかけた時期があります。スチュワーデス好みの先生がなんで私を?
この時悟ったことですが、その先生は私など見ていないのです。ちょっと若ければ誰でもいいのです。
老人ホームで男性が女性に近づくのも、自分の好みなどではなく、若ければ誰でもいいのです。というか微かに残った若さに吸い寄せられて行くのです。それが気の毒なような、可哀想なような、可愛いような、そんな思いで距離を置きながら、でも親切にという態度で接してきました。
ところがです。少し前に、私より3〜4才若い人女性が入ってきました。私より若くは見えない老けた人なのですが、男性達がその周りに群れるようになりました。見た目は若く見えないのに、異性には若いということが判るです。う〜ん、本能的に判るものなんだなと変に感心してしまいました。
私に言ったと同じセルフ「君はここでは一番若いのですよ」なんて言っています。
その逆に、女性は若い男性にそれほど関心を示しているようには見えません。もっとも、50代や60代の男性が、老人ホームにいるはずもありません。見回してもみんな年寄りばかり。心が全くときめきません。もしいれば、私たち女性にも色々の動きが出るのかも知れません。以前88才の男性を、入ってきたばかりの90才の女性2人が取り合ったこともありましたから。
男性達がその若い?女性にいそいそと近づいていくのを見ると、男性は誰でも若さに惹きつけられる趨勢があるのだと納得します。
私?勿論面白くありませんよ!
今も若い方から5〜6番以内に入るのですが、入居当時、ホームで一番若い年齢でした。レストランに行くと、「幾つ」「若いねえ」「どうして入ったの」「ご主人は」「君が一番若いのですよ」など同じことを何度も言われて、うるさいほどでした。レストランで席を取ると、その近くにいつの間にか寄ってきて座る男性達がいます。見ると明らかに目がハートマークになったりもしているのです。どきどきしている様子もあります。80才以上の人達です。
それを見て、以前勤めていた所で知り合った皮膚科の先生のことを思い出しました。私より20才以上年上で高齢でしたが、ダンディーでおしゃれ、若い頃女性にとにかくもてたということが自慢で、スチュワーデスと付き合うのが趣味とも言ってました。この先生がどうしたわけか、私を追いかけた時期があります。スチュワーデス好みの先生がなんで私を?
この時悟ったことですが、その先生は私など見ていないのです。ちょっと若ければ誰でもいいのです。
老人ホームで男性が女性に近づくのも、自分の好みなどではなく、若ければ誰でもいいのです。というか微かに残った若さに吸い寄せられて行くのです。それが気の毒なような、可哀想なような、可愛いような、そんな思いで距離を置きながら、でも親切にという態度で接してきました。
ところがです。少し前に、私より3〜4才若い人女性が入ってきました。私より若くは見えない老けた人なのですが、男性達がその周りに群れるようになりました。見た目は若く見えないのに、異性には若いということが判るです。う〜ん、本能的に判るものなんだなと変に感心してしまいました。
私に言ったと同じセルフ「君はここでは一番若いのですよ」なんて言っています。
その逆に、女性は若い男性にそれほど関心を示しているようには見えません。もっとも、50代や60代の男性が、老人ホームにいるはずもありません。見回してもみんな年寄りばかり。心が全くときめきません。もしいれば、私たち女性にも色々の動きが出るのかも知れません。以前88才の男性を、入ってきたばかりの90才の女性2人が取り合ったこともありましたから。
男性達がその若い?女性にいそいそと近づいていくのを見ると、男性は誰でも若さに惹きつけられる趨勢があるのだと納得します。
私?勿論面白くありませんよ!
| 09/19 | |
認知症の夫の介護 |
老人ホーム12年目のJさんは70代後半の女性です。
ご主人と一緒で、なかなか良いカップルに見えます。
Jさんは、びっくりするほどの文句屋で、ほとんどの人にとっては、満足度の高いレストランなのですが、毎日のように額に皺を寄せ、「まずい!何なのこれは!」と語気を荒げるのに、びっくりします。
私にも相槌を求められるので、「不味いとは思わないんですけれど」と言ったら、「味音痴ね、貴方は」と言われたことがあります。
挨拶をし、たまにお喋りをするだけの関係なので、文句屋ということ以外、特に私たちに被害が及ぶこともありませんでした。
ところが、この数ヶ月夫が痴呆症だと言うことが判り、介護課の世話を受けることになってから、周りに多少とはいえ被害が及ぶようになってきました。
まずは、介護がいかにいい加減かを、眉をひそめて文句を言います。また、夫がいるために自分がいかに何も出来ないか、それをサポートするための介護のはずなのに、何もしてくれないと言うのです。
夫を部屋に残し、自分だけレストランに出てきて食事をするのですが、その時の様子が驚くほど大仰で人目を引きます。ため息をついたり、テーブルに突っ伏して泣いたり、みんなの同情を引くことばかり。食事を楽しく、美味しく食べようとしている私たちにとっては、これって気持ちの良いものではありません。
初めは同情的に慰めの言葉を言っていた私たちも、うんざりしてきました。介護の文句の次は、夫の今の認知症の状態がいかにひどいか、今まで自分一人がいかに我慢してきたか、という話なのです。
Jさんは「自分は夫に優しすぎる」と公言するのですが、はたから見ていると、「夫に優しくなさすぎる」なのです。夫が不安そうにしていてもほったらかして本を読んでいたりしますし、夫が不穏な状態になった時の手助けのタイミングが微妙に遅れるので、夫は不穏な状態を益々募らせます。
あんなに嫌々介護をしているという表情では、夫の方も不安で落ち着かないだろうなと思うのです。
Jさんはどんなに自分が大変で辛いかを訴えますが、痴呆になり自分のことが自分で出来なくなり、何処にいるかも時をすると判らなくなる夫の方が、どんなに大変で辛いことか。
誰もが、大変ですね、と慰めの言葉を口にするものの、心に中では、「夫と向き合っていない」、「自分ばかり同情を引こうとして自分勝手だ」と思っているのです。
私は、配偶者の病気に際し、絶対身を粉にして看護をするべきだとは思っていません。Jさんが、もし「夫は認知症になってしまったけれど、自分には過ごしたい人生が有るので、夫のことは人に任せます」というのなら、私の価値観とは違っているとしても、そういう選択があって良いと思うのです。でも、Jさんの場合は、面倒を人よりも見ているつもりになって、実際にはいい加減なことが歯がゆくてたまりません。
結局Jさんは、文句屋で、人には文句を言うけれど自主性がない人なのでしょう。人にして貰うことが当たり前になっていて、感謝をするという気持ちがない人なのですね。
先週の土曜日朝日新聞「悩みのるつぼ」という人生相談に、Jさんそっくりな人が相談していて、回答者で作家の車谷長吉が「貴方は愚痴死します」と書いているのを目にしました。回答者がそんなこと言うのかと仰天し、回答者の資格なしと思いながらも、Jさんはそうかなあと頭をかすめました。
我が身を振り返り、感謝を忘れないようにしたいと、切に思います。
ご主人と一緒で、なかなか良いカップルに見えます。
Jさんは、びっくりするほどの文句屋で、ほとんどの人にとっては、満足度の高いレストランなのですが、毎日のように額に皺を寄せ、「まずい!何なのこれは!」と語気を荒げるのに、びっくりします。
私にも相槌を求められるので、「不味いとは思わないんですけれど」と言ったら、「味音痴ね、貴方は」と言われたことがあります。
挨拶をし、たまにお喋りをするだけの関係なので、文句屋ということ以外、特に私たちに被害が及ぶこともありませんでした。
ところが、この数ヶ月夫が痴呆症だと言うことが判り、介護課の世話を受けることになってから、周りに多少とはいえ被害が及ぶようになってきました。
まずは、介護がいかにいい加減かを、眉をひそめて文句を言います。また、夫がいるために自分がいかに何も出来ないか、それをサポートするための介護のはずなのに、何もしてくれないと言うのです。
夫を部屋に残し、自分だけレストランに出てきて食事をするのですが、その時の様子が驚くほど大仰で人目を引きます。ため息をついたり、テーブルに突っ伏して泣いたり、みんなの同情を引くことばかり。食事を楽しく、美味しく食べようとしている私たちにとっては、これって気持ちの良いものではありません。
初めは同情的に慰めの言葉を言っていた私たちも、うんざりしてきました。介護の文句の次は、夫の今の認知症の状態がいかにひどいか、今まで自分一人がいかに我慢してきたか、という話なのです。
Jさんは「自分は夫に優しすぎる」と公言するのですが、はたから見ていると、「夫に優しくなさすぎる」なのです。夫が不安そうにしていてもほったらかして本を読んでいたりしますし、夫が不穏な状態になった時の手助けのタイミングが微妙に遅れるので、夫は不穏な状態を益々募らせます。
あんなに嫌々介護をしているという表情では、夫の方も不安で落ち着かないだろうなと思うのです。
Jさんはどんなに自分が大変で辛いかを訴えますが、痴呆になり自分のことが自分で出来なくなり、何処にいるかも時をすると判らなくなる夫の方が、どんなに大変で辛いことか。
誰もが、大変ですね、と慰めの言葉を口にするものの、心に中では、「夫と向き合っていない」、「自分ばかり同情を引こうとして自分勝手だ」と思っているのです。
私は、配偶者の病気に際し、絶対身を粉にして看護をするべきだとは思っていません。Jさんが、もし「夫は認知症になってしまったけれど、自分には過ごしたい人生が有るので、夫のことは人に任せます」というのなら、私の価値観とは違っているとしても、そういう選択があって良いと思うのです。でも、Jさんの場合は、面倒を人よりも見ているつもりになって、実際にはいい加減なことが歯がゆくてたまりません。
結局Jさんは、文句屋で、人には文句を言うけれど自主性がない人なのでしょう。人にして貰うことが当たり前になっていて、感謝をするという気持ちがない人なのですね。
先週の土曜日朝日新聞「悩みのるつぼ」という人生相談に、Jさんそっくりな人が相談していて、回答者で作家の車谷長吉が「貴方は愚痴死します」と書いているのを目にしました。回答者がそんなこと言うのかと仰天し、回答者の資格なしと思いながらも、Jさんはそうかなあと頭をかすめました。
我が身を振り返り、感謝を忘れないようにしたいと、切に思います。
| 09/12 | |
ペドオーティスト |
この15年、ニューヨークの養成学校を出たペドオーティスト(足矯正技師)がやっている「フットケアコンフォート」という所に通っています。
外反母趾で歩くのに痛みが出ていたので、診て貰いに行ったのが最初です。初回は数時間掛けて足の状態や歩く癖をチェックし、それに合った中敷きを作ってくれます。この診察は実に丁寧で、それこそ舐めるように触って、足の骨や筋肉の状態を見極めていきます。その上で作られた中敷きを使って歩くと、帰りには楽な状態になっています。数ヶ月すると改善された足の状態をチェックし、中敷きに修正を加えて、また何ヶ月かそれを使ってというようにして、レベルアップしていきます。私は無くなりつつあった土踏まずが、今や右足は完全なアーチ型を取り戻しました。でも左足が歩き方が悪くて、1年に1〜2度ですが未だに通っています。でも靴を履いても痛いということは無くなりました。娘はハンマートウで通い出して、じきに改善してしまいました。
この先生に絶大な信頼を寄せるようになったのは、足の診察をしながら、心臓がよくないことを指摘されたことからです。足とは関係ないことだからと、数週間前に急性の心房細動を起こしていたことを、一言も伝えていなかったのにもかかわらずです。
つい先日もこんな事がありました。脊柱管狭窄のために左の臀部が何時も痛いのですが、夏になって血行がよくなったせいか、随分痛みが引きました。そうする中に、右の腹部から腰にかけて鈍い痛み・右足の親指の付け根の痛みが数週間続くようになりました。内科や通っているペインクリニックのドクターに診て貰っても、首をかしげるばかり。丁度フットケアコンフォートでの半年ぶりの検診だったので、そのことを訴えたところ、いつものように丁寧に診てくれた後、「左足が正しく歩けていません。それをカバーして右足に負担が掛かっています」と言い、右足の中敷きの一部を替えてくれました。そして歩き方を何度も練習させられて帰宅しましたが、それだけで、その晩から右側のいろいろな箇所の痛みがほとんど無くなっています。
15年前に初めて会ったとき、美しさだけでなく、その存在感に圧倒されました。先生は当時、1年の半分ぐらいニューヨークに住んでいましたから、日本人離れをした人でもありました。今はほとんど東京住まいで、当時ほどではありませんが、今も存在感は並大抵のものではありません。
ある時、エステの先生が、足が痛くて歩くのに苦労していたので、このペドオーティストの先生に紹介しました。エステの先生は、どんなヒールも履けるようになったと喜んで、自分のお客さんを片っ端から紹介しています。
私が一番興味惹かれたのは、この二人が意気投合したことです。二人とも、他人の足や顔の皮膚を触ることが大好きなので、ある種のフェティシズム(変わった物への愛着)ですから、意気投合するのが当然だったとはいえ、いつもは自分の誇りの城から出ることのない二人なので、予想外の展開でした。
二人がお互いの仕事の話をしている時の情景を思い浮かべると、何だかニヤニヤしまうのです。
それにしても、私はどうしてこんなにも体のことをケアして貰うのが好きなんでしょう。自分ながら呆れてしまいます。それに応えてくれる大勢の素敵な先生が身近にいることは、とてもラッキーなことです。西洋医学の先生は除いて、このペドオーティストを初めとして指圧・鍼の先生、歯科衛生士、巻き爪を治してくれるネイリストの方々がいて、私の今の生活があります。深謝!
外反母趾で歩くのに痛みが出ていたので、診て貰いに行ったのが最初です。初回は数時間掛けて足の状態や歩く癖をチェックし、それに合った中敷きを作ってくれます。この診察は実に丁寧で、それこそ舐めるように触って、足の骨や筋肉の状態を見極めていきます。その上で作られた中敷きを使って歩くと、帰りには楽な状態になっています。数ヶ月すると改善された足の状態をチェックし、中敷きに修正を加えて、また何ヶ月かそれを使ってというようにして、レベルアップしていきます。私は無くなりつつあった土踏まずが、今や右足は完全なアーチ型を取り戻しました。でも左足が歩き方が悪くて、1年に1〜2度ですが未だに通っています。でも靴を履いても痛いということは無くなりました。娘はハンマートウで通い出して、じきに改善してしまいました。
この先生に絶大な信頼を寄せるようになったのは、足の診察をしながら、心臓がよくないことを指摘されたことからです。足とは関係ないことだからと、数週間前に急性の心房細動を起こしていたことを、一言も伝えていなかったのにもかかわらずです。
つい先日もこんな事がありました。脊柱管狭窄のために左の臀部が何時も痛いのですが、夏になって血行がよくなったせいか、随分痛みが引きました。そうする中に、右の腹部から腰にかけて鈍い痛み・右足の親指の付け根の痛みが数週間続くようになりました。内科や通っているペインクリニックのドクターに診て貰っても、首をかしげるばかり。丁度フットケアコンフォートでの半年ぶりの検診だったので、そのことを訴えたところ、いつものように丁寧に診てくれた後、「左足が正しく歩けていません。それをカバーして右足に負担が掛かっています」と言い、右足の中敷きの一部を替えてくれました。そして歩き方を何度も練習させられて帰宅しましたが、それだけで、その晩から右側のいろいろな箇所の痛みがほとんど無くなっています。
15年前に初めて会ったとき、美しさだけでなく、その存在感に圧倒されました。先生は当時、1年の半分ぐらいニューヨークに住んでいましたから、日本人離れをした人でもありました。今はほとんど東京住まいで、当時ほどではありませんが、今も存在感は並大抵のものではありません。
ある時、エステの先生が、足が痛くて歩くのに苦労していたので、このペドオーティストの先生に紹介しました。エステの先生は、どんなヒールも履けるようになったと喜んで、自分のお客さんを片っ端から紹介しています。
私が一番興味惹かれたのは、この二人が意気投合したことです。二人とも、他人の足や顔の皮膚を触ることが大好きなので、ある種のフェティシズム(変わった物への愛着)ですから、意気投合するのが当然だったとはいえ、いつもは自分の誇りの城から出ることのない二人なので、予想外の展開でした。
二人がお互いの仕事の話をしている時の情景を思い浮かべると、何だかニヤニヤしまうのです。
それにしても、私はどうしてこんなにも体のことをケアして貰うのが好きなんでしょう。自分ながら呆れてしまいます。それに応えてくれる大勢の素敵な先生が身近にいることは、とてもラッキーなことです。西洋医学の先生は除いて、このペドオーティストを初めとして指圧・鍼の先生、歯科衛生士、巻き爪を治してくれるネイリストの方々がいて、私の今の生活があります。深謝!
| 09/05 | |
伊豆の指圧師 |
旅行先ではよくマッサージを頼みます。
昼間は動き回って、夜はマッサージにかかるのが至福のときです。
ちょっと前の夏、伊豆に行った時のことです。
この日は特に左の腰が痛かったので、帰ってきたらマッサージにかかりたいのでとフロントに予約を頼みますと、「とてもうまくて評判の良い指圧の先生がいらっしゃるので、当ホテルとしてはこの先生をお薦めしますが如何でしょう。60分10500円ですから、少し割高ですが、予約が大変なほどの先生なのです」とのこと。ではその方でとお願いしました。あまりホテルの人が薦めるので従ったまでで、特に期待をしたわけではありません。
時間になって現れた男性には、かなりびっくりしました。坊主頭で鋭い目つき、白衣の上下。まるで宗教家のように見えます。何者?といっても指圧師なんですけどね。
まず腹這いになって、背骨の両サイド、周辺の筋肉を探っています。
そして、腰の痛いのは便秘のせいですと言いきりました。
指圧を開始すると、これが段々強くなって、最後は痛い!
「こんな強く押して大丈夫ですか」と尋ねると、「マッサージではなく指圧ですから大丈夫です」とのこと。いつもならもう少しやっていて欲しいなあと思うところを、痛くて早く終わって欲しいと思ったほどです。それなのに10分も余分にやってこれで大丈夫です言われたときには、精魂使い果たした感じでした。でも確かに腰の痛みは取れています。
翌朝起きてみると、すっかり腰の調子がよく、これなら一日中運動だって出来そう。ホテルのフロントにその晩の予約をお願いすると、予約が大変という割には簡単に希望の時間が取れました。
この日は山林を大分歩いたので、夕方になったら今度は右の腰が痛くなっていました。「今日は随分歩きました?右の股関節が痛んでいます。歩き方に癖があるなあ。右を強く使ってますね」と言われ、その通りなので恐れ入りました。
いままでマッサージや指圧の類にはかかり慣れているのに、今回の指圧師のやり方が微妙に違うので、何処で習ったのですかと尋ねると、「これは天性のものかもしれません」、「自分は人を訓練していくことも天性かなと思っています」、とさらりと言います。今や東京で知らない人はいないような有名な建物三カ所に分室を持っていて、指名があれば自分自身も単車をとばして東京まで行っているとのことでした。一体どんな人なのだろうと興味を持っていろいろ聞きますと、テニスのコーチなどしていたのだけれど、一番長いのが海上自衛隊だったそうです。それで初回私が驚いた雰囲気が、自衛官のそれだったと納得がいきました。
自衛隊は結構長かったようですが、続いたのは同僚と毎朝早く起きてテニスをするのが楽しかったからで、ある時自分が自衛隊にいる目的が判らなくなったと辞め、佐川急便に入ったとのこと。
そこで2年働いて、かなりの額の貯金を貯め、以前自己啓発のトレーナーをした経験を生かし、心理カウンセラーになりたかったが、時代がもうそういう時代でなかったので、お金を遊ばせておくのもと、友人に貸したら貸し倒れしてしまい、それでこの仕事を始めました、とのことでした。
私は他人の人生をのぞき見ることが大好きなので、この話には随分心動かされました。
この日は、こんな話をしながら30分も延長して腰の痛みを取ってくれました。終わった後すっきり感があります。次の日は気分さわやかに帰路につきました。
伊豆の景色よりも、指圧師に圧倒された二日間でした。
昼間は動き回って、夜はマッサージにかかるのが至福のときです。
ちょっと前の夏、伊豆に行った時のことです。
この日は特に左の腰が痛かったので、帰ってきたらマッサージにかかりたいのでとフロントに予約を頼みますと、「とてもうまくて評判の良い指圧の先生がいらっしゃるので、当ホテルとしてはこの先生をお薦めしますが如何でしょう。60分10500円ですから、少し割高ですが、予約が大変なほどの先生なのです」とのこと。ではその方でとお願いしました。あまりホテルの人が薦めるので従ったまでで、特に期待をしたわけではありません。
時間になって現れた男性には、かなりびっくりしました。坊主頭で鋭い目つき、白衣の上下。まるで宗教家のように見えます。何者?といっても指圧師なんですけどね。
まず腹這いになって、背骨の両サイド、周辺の筋肉を探っています。
そして、腰の痛いのは便秘のせいですと言いきりました。
指圧を開始すると、これが段々強くなって、最後は痛い!
「こんな強く押して大丈夫ですか」と尋ねると、「マッサージではなく指圧ですから大丈夫です」とのこと。いつもならもう少しやっていて欲しいなあと思うところを、痛くて早く終わって欲しいと思ったほどです。それなのに10分も余分にやってこれで大丈夫です言われたときには、精魂使い果たした感じでした。でも確かに腰の痛みは取れています。
翌朝起きてみると、すっかり腰の調子がよく、これなら一日中運動だって出来そう。ホテルのフロントにその晩の予約をお願いすると、予約が大変という割には簡単に希望の時間が取れました。
この日は山林を大分歩いたので、夕方になったら今度は右の腰が痛くなっていました。「今日は随分歩きました?右の股関節が痛んでいます。歩き方に癖があるなあ。右を強く使ってますね」と言われ、その通りなので恐れ入りました。
いままでマッサージや指圧の類にはかかり慣れているのに、今回の指圧師のやり方が微妙に違うので、何処で習ったのですかと尋ねると、「これは天性のものかもしれません」、「自分は人を訓練していくことも天性かなと思っています」、とさらりと言います。今や東京で知らない人はいないような有名な建物三カ所に分室を持っていて、指名があれば自分自身も単車をとばして東京まで行っているとのことでした。一体どんな人なのだろうと興味を持っていろいろ聞きますと、テニスのコーチなどしていたのだけれど、一番長いのが海上自衛隊だったそうです。それで初回私が驚いた雰囲気が、自衛官のそれだったと納得がいきました。
自衛隊は結構長かったようですが、続いたのは同僚と毎朝早く起きてテニスをするのが楽しかったからで、ある時自分が自衛隊にいる目的が判らなくなったと辞め、佐川急便に入ったとのこと。
そこで2年働いて、かなりの額の貯金を貯め、以前自己啓発のトレーナーをした経験を生かし、心理カウンセラーになりたかったが、時代がもうそういう時代でなかったので、お金を遊ばせておくのもと、友人に貸したら貸し倒れしてしまい、それでこの仕事を始めました、とのことでした。
私は他人の人生をのぞき見ることが大好きなので、この話には随分心動かされました。
この日は、こんな話をしながら30分も延長して腰の痛みを取ってくれました。終わった後すっきり感があります。次の日は気分さわやかに帰路につきました。
伊豆の景色よりも、指圧師に圧倒された二日間でした。


