私の周りの「ユニーク」「変」「おかしい」人たちについての観察日記です。
07 * 2009/08 * 09
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08/29
何時も一番でいたい人
中学3年で転校してきたその人はとても素敵な人でした。
背がすらりと伸び色白の美人で、聡明で勝ち気そうな顔つき。その上成績も運動神経も抜群。前の学校ではバレーボールの選手だったそうで、私達の中学のそれを「こんなのバレーボールって言わないわよ」と言っていました。私たちは感心してそんなものなのかと思って聞いていました。

中学を卒業したての頃のクラス会では、高校の勉強の進み具合を話し、高校に入ってからも受験の話ばかりします。大学に行かない人が大勢いるのにと、周囲ははらはらしました。
以前からその傾向があったのですが、この頃からはもっと変に行き過ぎる傾向が多々目立つようになってきました。母親が亡くなって継母が来たのですが、この継母に対する悪口や仕打ちが半端じゃなく、どうしてそこまで?と思うことがあってびっくりの連続でした。

一流大学に入り、卒業後はこれまた一流企業に就職しましたから、ずっと仕事を続けるのかなと思っていたら、あっけなく同僚と結婚して退職しました。「貴方のお相手だから、さぞ頭のいい方なのでしょうね」と言った私の一言に、「何言っているのよ。私の結婚相手だから反対の凡人を選んだわよ」との返事で、これには何様?という感じでした。

子供が出来たら、その子供たちのことをすごく自慢するのです。塾の先生が「この子は大きくなったら東大間違いなし」と言ったといった類の話をクラス会の度に聞かされ、みんなが段々彼女の近くに座るのを避けるようになってきました。
マイホームを建てたときは、余程嬉しくて自慢だったのでしょう。「貴方、遊びに来て。貴方も来て良いわ」と大勢の中から来て欲しい人を選んでいましたが、誰一人クラスで行った人はいません。「行ったって、どうせ自慢話を聞かされるだけでしょう?」とみんなが思ってしまうのです。

最近は夫と山登りをしているというので、「仲が良くていいわね」と言ったら、「私に対等に着いてこられる運動といったら山登りぐらいですもの」との返事。会ったこともない彼女の夫に同情しました。

ところが一番最近のクラス会では、自慢話を全くしなくなりました。自慢の息子達の話も家の話も一切しません。精彩を欠いた表情で一人ぽつんとしています。終わったあと数人の人について行ってバーゲンを漁り、クラスメートの噂話をするただのおばさんになっていました。

考えてみれば、彼女は小さいときから成績がよく、すべてに優れていないといけない育ち方をしたのでしょう。年月と共に、「何時でも人より優れていること」に挫折してしまったのでしょう。本当に気の毒だと思います。
その点私は、外から見ると恵まれたお嬢さん育ちと思われながら、その実偏った環境の中、父親への敵意と殺意、救いの手を差し伸べることの無かった母親への恨みをずっと抱いて育ってきました。それを自分にも非があることとして受け止め、なんとか自己実現出来た自分の幸せを思わずにはいられません。
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