私の周りの「ユニーク」「変」「おかしい」人たちについての観察日記です。
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08/19
備長炭
近所にある靴の修理屋さんが3周年だそうだ。
足の指が靴に当たるところを広げて貰ったり、踵がとれたのを直して貰ったり、腕が良いので、みんな利用しています。
あまりにも履きやすく直してくれるので、もっているパンプスを全部持って行ったら、新しい靴を一足買える位掛かったという人も。

3周年なので、ご贔屓の方にとお菓子をくれた。ダックワーズだ。
2個一組で、それに可愛い布袋に入った2袋のティーバック。
その日の夕食の時、何時もの友人にダックワーズ1個と布袋1個を分けました。
私はその場でお菓子を頬張り、布袋は部屋に持ち帰り、友人は部屋に両方持ち帰りました。

翌日、娘と食事の約束の待ち合わせ場所に行く前に、その店によって美味しかったわとお礼を言い、ティーバック可愛いわね、と言って帰りました。
食事をしていると、電話が。
未登録の知らない電話番号が表示され、出るかどうか一瞬躊躇いましたが、結局出ました。
すると、靴屋さんで、「さっきティーバックと言ったけれど、あれ冗談?あの布袋は、びんちょうたんだから」ですって。
びんちょうたんってなに?
娘にびんちょうたんって何?と訊くと、炭じゃない?との返事。
飲んじゃいけないものなのね、と慌てて友人に電話をして、あれ、びんちょうたんなんだって。ティーバックじゃないんだって、と言うと、「あら~。飲んでしまって七転八倒したって言えば良かった。ふん。備長炭ね」ですって。
その頃になると、私もびんちょうたんは備長炭の事だと意識されるようになって、笑ってしまいました。
しかも、ダックワーズとは関係ない靴の中に入れる消臭剤だった事を後で知りました。

何ともお粗末なことでした。
08/12
タクシーでの話
車の運転を止めてからは、タクシーによく乗ります。
運転手さんとのお喋りは、最高の気分転換。

乗って行き先を告げ、ほっとした途端、運転手さんが「ほら、ここの医院に行っちゃ駄目ですよ、殺されますよ」と小さな内科医院を指さします。△△病院と書いてあります。知っている名前だな、と思いつつ、殺されるっていうのはヤブってこと?「あんまり治らないので、大きな病院に行って、貰っている薬見せたら、こんなの飲んでちゃ死んでしまいます、と言われたんですよ」「そうしたら、仲間内でもあそこはひどいという話が出てきて、被害者7~8人いますよ」ですって。姉の主治医でもあるんですけれど。何だか、怖くなりました。

60才ぐらいの運転手さん。どう見ても土建屋さんの社長さん。
「私もこの仕事になって楽になりました。前は忙しい仕事をしながら、3人の子を育てましたからねえ」と。そうなれば奥様はどうされたのですか、と誰でも訊くじゃないですか。「女房は逃げたの、5000万円持って」 え!?
「金が入ったので、好きなように家建てなさい、といって結構良い家建ててやったのよ。子供も可愛い盛り。それが現金5000万持っていなくなったのよ」。私「男?」
「違うと思うよ、多分ギャンブルだね。朝からパチンコ三昧だったからねえ」私「今は?」「全く知らない、知りたくもないしね。子供は立派に育ってくれたから」。
5000万円の現金が主役なのか、妻が逃げたという話なのか。
5000万の言葉が何回か出てきたので、これを一番言いたかったのではないかと勘ぐる。

タクシーに乗って、最寄りの駅名を告げました。
「ハイ判りましたぁ」と、威勢の良い女性の運転者さん。
以前は730円だったのですが、初乗り410円になったから、650円ぐらいかなと小銭を探していて、ふっと目を上げると、知らない道をまっしぐら。「ここどこ?私、駅までなのよ」と言うと、「判ってますよぉ」と、言いながらすごい遠回りをして駅の裏につけました。1200円を超えていました。そして「毅然として素敵な方ですね、またお乗せしたいっす」と押し出されてしまいました。
やられた。

08/05
二足歩行
脊柱管狭窄のために、腰が痛いことがよくあり、そういう時背骨を真っ直ぐにするのが苦痛です。
人間はそもそも二足歩行が不自然だったのではないか、等と頭をかすめ、いつから、なぜ二足歩行になったのだろうかという疑問が出てきました。
以前、自信のない後輩にヒールを履くことを勧めたことがあります。ちょっと高くなると、視野が広がり、何だかえらくなったような気がしませんか。
その後輩があまりにも、人と会っている時おどおどするので、背が高くなって余裕が出ることを期待してのことでした。

救急車に付き添いで同乗したことが数回、自分が運ばれたことが二回あります。一回目は旭山動物園でジェットコースターに乗った数時間後に心房細動を起こして、二回目は卓球をやっていてつまずき両手首を骨折した時です。
どちらもストレッチャーで運ばれたのですが、横たわると、仲間から外されたような、自分が無力になった様な心細さを痛感しました。実際に無力なんですものね。
そんなわけで、立っている、二足歩行をするということは、今や人としての尊厳にも関わることなのではと。

それにしても、我らの先祖は一体何で二足歩行になったのだろうと考えると、遠くが見え、敵や獣を早く見つけたり逃げたりするのに、目の高さを上げることは大事で、そこに起源があるのではないかと考えました。
ところがネットで調べてみると、違いました。
チンパンジーの実験によれば、彼らが二足歩行するのは、食べ物を仲間と奪い合って、出来るだけいっぱい確保するためには、四本足だと口でくわえるだけしか運べませんが、二足歩行なら手にいっぱい持って運べるからなのです。
二足歩行は欲のためですかとちょっとがっかりしましたが、よく考えると、食べ物を多く確保することは、何にもまして大切なことなのですね。

後日、スーパーから大きなビニール袋をぶら下げて出てくる自分の姿が入り口の鏡に映り、バナナを房ごと両手にぶら下げるチンパンジーの姿とが重なり、笑いました。
07/29
最寄りの駅周辺でのこと
出先から電車で戻ってくると、老人ホームのシャトルバスの発車まで少し時間があります。
構内のベンチでスマホのメールをチェックしながら時間潰しをしていると、目の前をとてつもなく大きな荷物を持った、年配のおばちゃんが通りました。目の前を行ったり来たり。
とうとう、「私迷子になっちゃった」と言っています。
「どこに行かれたいんですか」と尋ねると、「娘と待ち合わせしていたのに、娘がいないんです」と泣きそう。
「携帯お持ちですか?」
「それよ、それ、私の携帯を娘が持っているの。ポイントをどうにかするとそこのAUに行ったの。駅で待っててねと言われたから待っているのに、来ないのよ。今日引っ越しで、これが最後の荷物なの」
「お嬢さんの携帯番号は・・」(判りませんよね。どなたも自分と身内の電話番号暗記しておくこと、おすすめ)
駅構内を随分歩き回ったようなのです。駅員に相談しましょうと歩き出すと、そこへ娘が「どこにいたのよ。心配したわよ」と登場。
半べそだったおばちゃん、安心して目がきりりと上がって、「そっちこそどこにいたのよ」、と怒鳴りました。良かった良かった。二カ所ある改札口をおばちゃん間違えちゃったのね。

この騒ぎで、当然シャトルバスに乗り遅れました。
仕方がないので、タクシー乗り場に行くと、3~4人並んでいます。その最後尾にあと3メートルぐらいのところで、若い男性に追い抜かれました。列に割り込まれた感じ。
ム!
見ると、胸に赤ちゃんを抱いています。怒る気が失せました。
しばしタクシーが来るのを待っていて、すっかり忘れていたのに、彼は自分の番になって乗るときに、小さい声で、すいませんと私に言ったのでした。
さわやかな風が体の中を通り抜けていきました。

07/22
館山の友人
小さい頃の友人は、本当に懐かしい。
会っていると、自分の原点にいるような気になってしまいます。
夫を昨年見送って時間が出来たので会おうと電話がありました。
彼女との関係は切れたことはないのですが、住んでいる所が館山なので、気軽に会うわけにもいきません。
でも、前回同様、東京には行き慣れているから、と新宿に出て来てくれることになりました。
小田急デパートの6階、「千疋屋」での待ち合わせ。
何時も待ち合わせ時間より早く来ているので、今回は何時もよりずっと早くに行って待っていることにしました。
ところが、来ない、来ない。
こういう時、携帯電話は本当に便利ですねえ。電話を掛けてみました。「迷っちゃってね。今エレベーター乗るところ」。ああ良かったと一安心。でも、待てど暮らせど来ない。
後で聞けば、別の建物の6階まで行ってしまったんですって。

もしかしたら、認知症が始まっているのかと思ってしまいました。
幸い違ったけれど、何回も来ていても、高齢になるとわかんなくなっちゃうのねえ。
私も同様 。身の置き所がないほどやきもきしてしまうのは、待つということが今までより不安になってしまうから。

積もる話なんか無い。勿論あるにはあるけど。
ただ一緒にいるだけで幸せ。
13才年上の夫が、彼女が今後困らないだけものを残して逝き、長男夫婦と同じ敷地に住み、なにも心配することがない、と幸せそう。
人生の中で一番幸せな時、と言いました。今までいろいろな苦労をしてきたけれど、今のための苦労だったんだわ、とも言いました。
私も本当にうれしくて、別れの時も、幸せそうな彼女が駅の雑踏の中に消えて行く後ろ姿を、何時までも見送りました。
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